サーバ移転に伴うブログ休止のお知らせ

  • 投稿日:
  • by
このたびサーバを移転することになりました。
申し訳ありませんが、しばらく休止いたします。
URLはこのままですが、しばらくはサイトが表示されません。
ご面倒をおかけしますが、よろしくお願いします。
IJET-25(第25回英日・日英翻訳国際会議)に行ってきました。

06/21 - 22に東京ビックサイトで開催されたIJET-25(第25回英日・日英翻訳国際会議)に行ってきました。
たくさんの出会いがあり、いくつかのセッションにも参加し、貴重な機会となりました。以下、簡単ですが、参加したセッションの報告をします。

R0011917.jpg

June-21
10:00-11:30

基調講演:村岡花子-『赤毛のアン』翻訳に託した未来への希望
基調講演者:村岡恵理(作家)

現在NHKで『花子とアン』が放映されていることもあり、タイムリーな内容だったと思う。男である私は、『赤毛のアン』を最後まで読み通したことはないのだが、非常に興味深く話を聞くことができ、大変良かったと思っている。特に、太平洋戦争中での翻訳が大変だったことは容易に想像でき、このような中で翻訳をやり遂げた女性のたくましさと素晴らしさを感じることができた。また、『花子とアン』には当然ながらフィクションの部分もあり、なるほどと楽しく話を聞くことができた。

June-21
13:15-14:30

「翻訳業界の未来とそのなかで翻訳者が取りうる道」
講演者:井口耕二氏

過去にも何度か井口氏の話は聞いているのだが、いつもながら実データを駆使したプレゼンには感心させられる。ご本人はパソコンでささっとデータを準備している様子なのだが、画面での提示の仕方が絶妙で、私のような人間にもよくわかる内容だった。

数字を使った細かい話も出たのだが、おおまかな結論としては、翻訳者は自分に合った方法を自ら考えることが大切であり、処理が速い人は速度を売りにすればよいし、得意分野がある人はそれを武器にすればよいのでは、ということだった。

14:45-16:00

「コミュニケーションとしての英文ライティングを再考する」
講演者:日向清人氏

実は今回IJETに参加したのは、日向氏の話を直接聞いてみたいというのが理由の一つだった。著書は何冊か目を通したことがあるのだが、どのような話し方をするのか実際に見てみたかったということだ。

著書の内容からある程度は予想はできたのだが、ディスコースやコンテキストなど、いくつかのキーワードを使用し、「コミュニケーション能力とは何か」という問いに対する氏の回答が提示された。問題は、回答で示されたことをどのように実践し、身に着けたらよいかということなのだが、これは私自身が今後自分で実践する過程で達成すべきことなのかと感じた。


17:30 -

「ネットワーキングディナー」

普段は会えない個人翻訳者の方々と出会うチャンスでもあるので、それなりに楽しめた。ただ、今回は参加者が多く、一部の方々としか話ができなかったのは残念。バイキング形式の食事だったが、みなさん行儀よく並んでいたのはさすがだった(列の最後尾がわからず気づいたらテーブルの周りを一周していたが)!


Gary Moore再び

  • 投稿日:
  • by
フィギュアスケート羽生結弦選手の活躍で「パリの散歩道(Parisienne Walkways)」への注目が高まっているという。
Gary自身は2011年に亡くなっており、生前の演奏はもはや記憶の中のみで生きているといってもよい。

私自身は、1980年代のGaryの演奏にどっぷりつかった世代であり、来日コンサートにも行っている。
このため、当時のエネルギーあふれる演奏をリアルタイムで体験することができ、とてもラッキーだと思っている。

特に、渋谷公会堂ではほとんどステージに近いところのチケットをゲットできたため、指の動きだけではなく、息遣いまではっきりと体に感じることができた。
正確な記憶ではないが、その時のオープニング曲はたしか「Don*t Take Me For A Loser」ではなかったかと思う。真っ赤なストラトを抱えてバックステージから飛び出してきたGaryは、最後までエネルギーを絶やすことなく、全力で観客と対峙するその姿は忘れることができない。



北アイルランド出身という背景から、今となってみればいろいろなことを考えてみるのだが、10代後半の世間知らずのギター少年だった自分にとっては、J.Beckと同様にかっこいい大人のギタリストの一人であり、どうすればあのような演奏ができるのかということしか頭になかったように思う。

羽生選手の幼い顔立ちと酸いも甘いも知り尽くしたGaryの憂いを秘めた表情がなかなか結びつかないのだが、羽入選手にはぜひ10年後にもう一度Garyの曲で演技してほしいと思う。
そのときは、できれば「Parisienne Walkways」ではなく、「The Loner」でお願いしたいと思う。

Wild Frontier
Gary Moore
B000000WG3

Moleskine 2014 Star Wars Limited Edition Daily Planner

  • 投稿日:
  • by
  • カテゴリ:
今年の手帳は、Moleskin 2014Star Wars Limited Edition Daily Plannerで決定。去年使った『ビジネス手帳2013』は日記として使いにくいため、今年は『ほぼ日手帳2014』にするつもりでいたのだが、Amazonでそれより安いMoleskine 2014 Daily Plannerを発見。

Moleskine 2014 Star Wars Limited Edition Daily Planner, 12 Month, Large, Black, Hard Cover (5 x 8.25) (Planners & Datebooks)
Moleskine
8866137367
これまで、読書ノート用に別途Moleskine Squared Largeを使用していたが、Daily Plannerに一本化できそうだ。
モーゲンソーの『国際政治』がついに岩波文庫版として出版された。

分厚い日本語版が最初に福村出版から出版されたのが1986年だから、早いもので、それから30年近くたったことになる。

モーゲンソー 国際政治(上)――権力と平和 (岩波文庫)
モーゲンソー 原 彬久
4003402812

初めてモーゲンソーの著作を読んだのは1980年代中頃のことであり、当時私は国際政治学を専攻する学部生だった。2年生の時にE.H.カーの『危機の20年』を読み(所属研究室の課題図書だった)、3年生になると外書購読の授業で英語版のPoliics Among Nationsを読んだ。

初めて目にしたモーゲンソーの英文は、私を圧倒した。カーを含め、それまでに読んでいた他のIR系研究者とは明らかに文章が違うのである。無駄がなく、それでいて強烈な自己主張がそこにはあった。関係代名詞を多用するその英文は、ドイツ語の匂いがした。先生に聞くと、モーゲンソーはドイツからの移民であるということだった。モーゲンソーは、学部・大学院を通して目の前に立ちはだかる巨大な壁だった。

あれから30年近くたち、20世紀の後半半分における国際政治学を陰に陽にけん引した記念碑的著作がついに岩波文庫に収められた。このことが持つ意味合いはやはり大きい。気がかりなのは、このことを正しく理解できる知識人・読書人が、はたしてどれだけこの国にいるだろうかということである。監訳者である原彬久教授による『岸信介―権勢の政治家が岩波新書に収められた時も衝撃だったが、岩波書店による一連の問題提起も、これでひとます幕を閉じるということだろうか。

いうまでもなく、この国の政治が持つ悲劇性は、権力操作に長けた成熟した大人の野党が存在しないことにあるのであり、そのような野党を育てられない国民自身の中にあることは、少し考えればわかることである。1990年代に岩波書店が見せた大人の政治的リアリズムを今の野党に見出すことはできない。

今回の岩波文庫版は、3分冊になる予定だという。おそらくは下巻に収められることになるであろう、原彬久教授による新たな「監訳者あとがきを楽しみに待ちたい。

某出版翻訳記念オフ会

  • 投稿日:
  • by
複数の共訳者による翻訳書が無事出版され、重版も進んでいることから、一度みんなで集まりました。

場所は神保町でした。学生時代に神保町界隈を徘徊していた自分にとっては、懐かしさいっぱいのオフ会でした。

IMG_0358.JPG











参院選が終了した今、なぜかこの本のことが気になり、再度目を通してみた。

著者によれば、過去、日本とロシアとの間で、北方領土を解決するための窓は、五度開かれていたのであり、2006年以降を含めると、その数は合計六度になる。しかし、そのいずれもが様々な理由によって閉じてしまったと著者は言う。

本書は、著者が外務省に入省し、2002年に外務省を退官するまでに、いわばライフワークとして関わった北方領土交渉の内側について詳細に述べている。


北方領土交渉秘録―失われた五度の機会 (新潮文庫)
東郷 和彦
4101348812

解説者の佐藤優氏によれば、例えば1992年にロシア側から日本側に対し、秘密裏にある提案がなされ、本書では「その大枠が提示された」としながらも、「本書で東郷氏は九二年秘密提案の内容については明らかにしていない。...読者にフラストレーションを与えるので、書き手としては損をする手法だが、東郷氏としては、問題の重要性を指摘しつつも、外交秘密については秘匿するという決断をしたのだろう。」とフォローしている。

東郷氏の想いは以下の文面に凝縮されている。「当時の日本側当事者の主観的意図がなんであれ、結果的に日本側は、領土問題が国内政治に比べて二義的な意味しか持たない問題であるという対応をとった。こうした日本側の対応はロシア側にとっては決定的な意味を持った。二〇〇二年の春まで残っていたロシア側の期待感は、これで完全に打ち砕かれたのだと思う」。

読み方はいろいろあるだろう。一つは、書かれた内容を基にそれが事実に即した内容であるか否か、分析が正しいかどうかを判断するやり方である。もう一つ は、何が書かれていないかという観点から読む方法である。さらには、一人の優れた日本人外交官が最後には国家権力によって退場させられる物語として読むこ とも可能だろう。

しかし、最も重要なのは、「国民」にとって外交とは何かという問題である。これは、外交や安全保障について落ち着いて議論することが極めて困難なこの国で、国民から一定の支持を得ながら外交交渉を行うにはどうすればよいかということでもある。佐藤氏は、「これからの対ロシア領土交渉は、国民に外交秘密に触れないぎりぎりのところまで説明して、公共圏での議論を経て、理解を得たうえで展開すべきなのである」という。今回の参院選の投票行動を見る限り、まだまだ長い道のりを経なければならないような気がする。

ポール・マッカートニー来日公演決定

  • 投稿日:
  • by
各種メディアですでに報道されているように、ポール・マッカートニーの来日公演が決定し、先行チケットの受け付けも始まっているようです。

ポールは1942年生まれですから、現在71歳! Youtubeでは、最近のヨーロッパツアーの映像も見られますが、ステージ上での動きも軽やかで年齢を感じさせないのはさすが。

音楽の面で早熟だったせいか、小学生のころからビートルズやJeff Beckを聴いていましたが、当時Wingsの曲で好きだったのは'Let' Em In' 。

ヘフナーのバイオリンベースにもあこがれたのですが、結局はBeckのようになりたいと考え(笑)、ストラトを購入。

今回の来日公演を逃すと、二度と生ポールにお目にかかれないような気がするのですが、果たしてチケットは手に入るのだろうか。


『国際秩序』細谷雄一(中公新書)

「18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ」という副題に、この本のテーマがすべて凝縮されている。

生半可な知識や理論構成では、300年以上にわたる国際政治の変遷を新書という限られたスペースに収めることはできない。しっかりした分析枠組みや論理が求められるきわめて難易度の高い仕事である。「均衡の体系」をはじめ、鍵となる主要な概念を明示的に示し、国際秩序を「面」として捉えることの重要性を最初に提示するなど、本書には、読者が広大な国際政治史の変容を少しでもスムーズに辿ることができるよう、細かな配慮がなされている。


国際秩序 - 18世紀ヨーロッパから21世紀アジアへ (中公新書)
細谷 雄一
4121021908

今日の読者の目には、冒頭の坂本義和と高坂正堯の論争は新鮮に映るかもしれない。著者は、わざわざこの論争を「忘れてはならない論争」であると強調する。なぜか。それは著者によれば、両者共に、ウィーン体制時代のヨーロッパ国際政治を国際政治学者としての研究の出発点としていたからであり、それにもかかわらず、両者間には特に勢力均衡の評価において根本的な認識の違いが見られるからである。著者にしてみれば、「この時代につくられた国際秩序の原理が、さまざまなかたちで現代に影響を与えている」のであり、この議論をあえて今日の時代に提示することは、国際政治が単なるニュース以上のものとして見られることが稀なこの国において、重要なことなのである。

このように、坂本義和と高坂正堯の論争から出発する本書は、近代ヨーロッパの国際秩序から20世紀の世界戦争の時代を経て、最後はグローバル時代の国際秩序へと議論が進む。冷戦から新世界秩序を経て、21世紀は太平洋の世紀になるというのである。著者によれば、21世紀の東アジアでまず求められるのは、本書のキーワードの一つである「均衡の体系」を回復することであるという。なぜなら著者は、20世紀後半の国際秩序とは異なり、21世紀初頭における環太平洋の国際秩序は、不安定な勢力均衡その他によって彩られていると見ており、「そのような状況においては、「均衡の体系」を回復して、それを基礎として大国間協調や、「東アジア共同体」の構築が可能となると考えているからである。まずは、東アジアで勢力均衡を回復せねばならない」のであり、「平和を永続させるための「協調の体系」や「共同体の体系」を確立するためには、「均衡の体系」を否定するのではなくむしろそれを基礎に置くことが重要となる」のである。

国際秩序は大きく変容しつつあり、この巨大な変化を見逃してはならないと著者は言う。「協調の体系」や「共同体の体系」がはたしてこの東アジアにおいても構築されることになるのか、それとも、ヨーロッパとは異なる新しい国際秩序の体系が出現するのか。ここで読者は、冒頭の坂本義和と高坂正堯の論争に立ち帰ることになるだろう。本書は、東アジアの国際秩序を考察する上で大きな示唆を与えてくれる。

某出版翻訳プロジェクト オフ会

  • 投稿日:
  • by
某出版翻訳プロジェクトのオフ会に参加してきました。
場所は、「世界の山ちゃん」。

R0011827.jpg

なぜ、店名が「世界の」山ちゃんなのかは不明だが、看板メニューの手羽先は確かにうまかった。皆さん、たくさん食べておられました。